2007年6月22日金曜日

【ブローカートとの出会い】  -5-


一日目は、アスファルトの上での走りでしたが、二日目は海岸の砂の上で走ろうと言うことになりました。翌朝、波崎でブローカートに一番燃えている村田さんと合流し、千葉県の飯岡海岸に向かいました。飯岡では、12m/sのオンショアが吹いていました。最初のうちは波消しブロックの陰や波で打ち寄せられた木切れなどに邪魔され、ろくすっぽ走れませんでした。どうにか、ジミーさんたちが走っている南西の波打ち際に辿り着くと、砂が固くしまっていて、かなりの距離を一気に走り抜ける事ができました。車体にマウントしたガーミンのGPSレシーバーに表示される速度は、南西に走るときが40km/s台、逆方向の時には50km/s台が表示されていました。

一度レースを体験してみましょう。と、いうことになりましたが、見るもの聞くもの初めてづくしでのスタートです。残念ながら雰囲気を味わうところまでには至りませんでした。次回、少しはレースに参加できるように、これから修行させていただきます。

ブローカートのレースは、大まかには次のようなルールの下で行われます。
  • ランニングスタート(スタートする前に決められた数分間を走り、時間がゼロななった時点でスタート)
  • 決められた周回、または決められた時間を走って速さを競う
  • 男女、年齢、ハンディキャップ別は存在せず、体重別によるクラス分けのみ
  • コースは、風のコンディションや地形によってレースごとに決められる

2007年6月21日木曜日

【ブローカートとの出会い】  -4-

次に、別の位置にコーンが追加され、ジミーさんの後をトレースするようにと指示されました。 8の字立ち上がりから風に対して斜め45°に上り、追加されたコーンをタッキングで折り返し、海寄りのコーンをジャイブで回ります。
なかなか縮まらない距離に、ターンはだんだんと小回りになり、充分スピードを落とせないままジャイブの最中に初めて転倒を経験しました。セールロープが充分に絞れていなかったのも原因の一つだと思います。

ゆっくり倒れていく最中、起こせない事は判っていながらも支えようとして右手が出て行こうとします。アスファルトには勝てないと思い直し、急いで手を引っ込めました。
体重のかかったシートベルトは、予想以上に外しにくく無様な格好でもがいていました。
駆け寄ってくれたジミーさんは、助けるでもなくもらったのは祝福の言葉でした。転倒することで、みんな上手になっていくというのです。

その日は、他にオプションとしてこの春にラインナップされたばかりのディスクブレーキの取り付け方を教わりました。ホイルにディスク(ローター)をボルト止めして、パッドとの間隔をワッシャーを鋏んで調節します。パッドとローターが擦れているとタイヤが回っている最中、ずっとシャラシャラと音が出てしまいます。他にもブローカートを楽しむために役立つ情報をいろいろ聞かせてもらいました。



2007年6月19日火曜日

【ブローカートとの出会い】  -3-

ブローカートの購入を決断し、ブローカートの日本総輸入販売元HiWiNZにコンタクトを取りました。HiWiNZは、ニュージーランド人のジミー・バンノートさんと直子さん夫妻が母国でブローカートを知り、その楽しさを日本に広めるために作った会社です。日本での第一ステップを沖縄に本拠地を置いたそうで、その活動経過の一部は、今もインターネットを通じて知ることができます。その後、付近に風力発電施設が林立する茨城県神栖市波崎に拠点を移し、今日に至っています。年中風に恵まれている土地だそうです。
千葉県東庄町にある取引先を訪問した足で波崎へ寄ることができそうか問い合わせたところ、思いの外隣接していたことで波崎訪問が一気に現実化しました。
取引先との商談を早々に終え、波崎に向かいました。ジミーさん達と合流し、早速いつも練習している波崎漁港へ向かいました。 そこでまず、ブローカートの組み立て方を教わりました。
  • まず風向きを確認し、前輪を風上に向ける
  • 車体フレームの組み立ては、後方から(工具は不要)
  • タイヤの取り付けも同様
  • セールに、4㎡は5本、3㎡は4本、2㎡は3本のマストを挿入
  • セール下部にテンションをかけ、シートロープを張って完成
グローブとヘルメットを着用し、シートベルトを締めました。以前和歌山で経験したのとは、比較にならない良い風です。その日の波崎は、陸からの西風6~8m/sくらいだったと思います。風向きを直角に切った位置に2つのカラーコーンを置いて、最初は8の字に走りました。コーンを風上に旋回させるタッキングで回ります。4㎡のセールを帆装したブローカートは、ワクワクするスピードで、時に片輪を浮かせ走ります。

    2007年6月15日金曜日

    【ブローカートとの出会い】  -2-

    初めて見るブローカート
    簡単なレクチャーを受け、「風が吹いたら、いつでも走らせて下さい。」 そう言っていただいて、ひたすら風待ち

    前日は、いい風が吹いていたらしいのだが、この日は雨が本降りにならなかったことを良しとするしかありませんでした。

    昼間で待っても風速は上がらないので、和歌山マリーナシティの黒潮市場で昼食をとり、戻ると少し風が吹いてきました。
    なんとか走る程度の風で、戸松さんと交代で押して走らせるといった案配です。
    2台は、一方が3㎡、もう一方が4㎡のセールを帆装しており、必要な風が違います。
    更に根気よく待ち続けるうちに、2台ともが走るだけの風が吹いてきました。

    少し高いヤードから防波堤の側道に下り、坂を追い風に押されて上る周回コースを走りました。
    満足な風が吹いたのは、短い時間だったと思います。
    しかし、少しだけすがブローカートの楽しさを感じることができた一日でした。


    【ブローカートとの出会い】  -1-


    2006年の春、千葉県の友人からブローカートの話を聞きました。ニュースでその存在を知り、茨城県神栖市波崎での体験会に参加してきたのです。そのコンパクトでシンプルな構造、想像以上に簡単に走ってくれた事など語ってくれました。ブローカートに初めて興味をもった瞬間です。

    実際に触れてみたいと思いましたが、出張ついでに寄るには遠すぎる距離です。総代理店にメールして、最寄りの所有者を教えてもらうことにしました。中国四国地方にはまだ所有者がいないようでしたが、和歌山セーリングクラブさんを紹介してもらうことができました。和歌山セーリングクラブは、ヨットのオリンピック代表鈴木國央さんが代表を務める団体です。
    和歌山セーリングクラブさんにお願いのメールを送り、快く引き受けていただき日程を決めていただきました。何人かの友人にも声をかけて、当日を迎えました。和歌山港までのフェリーを利用し、港から現地までのアクセスが不安でしたので車で出かけることにしました。当日の天気予報は雨、朝6時のフェリーに乗り込む寸前まで無駄に終わらない事を祈っていました。フェリーから降りた和歌山の天気は、時おり小雨が振る曇り空、残念なことに風がありません。
    大阪から来てくれた戸松さんと合流、クラブが開くのを待ちました。早速、ブローカートを見せてもらいました。2台は、既に組み立てられた状態で艇庫の中にありました、もう一台は、折り畳まれた状態で台形の黒いバック【底辺700×高さ1200×厚み200】に入っていました。

    徳島ブローカート倶楽部

     風の力で動くという自然と一体となるスポーツ〝ブローカート〟

    その楽しみを徳島の人たちに知ってほしい。





    マスコミ取材

    日付会社名メディア
    2007/06/21徳島新聞社朝刊
    2007/06/28四国放送ラジオまちかどホットライン
    2007/08/01四国放送530フォーカス徳島